【メキシコペソ円今週の予想(10月6日)】

メキシコペソ

公開日: 2025年10月08日

【メキシコペソ円今週の予想(10月6日)】
*予想レンジ:7.90円~8.20円。
*メキシコペソ円は、ドル円の上昇に加え、米政府機関がもたらすドル安の影響で押し目買いが続きそうだ。

週明け6日、1ドル=150円を超える大幅な円安を受けて、メキシコペソ円も、8.165円と年初来最高値を更新した。これは2024年7月以来の高い水準。メキシコ経済も底堅い。失業率は改善し、8月の経済活動指数速報値は上昇するなど、景気は底堅く推移している。直近のインフレ率は3.57%に加速したが、メキシコ中銀が容認するレンジ上限の4%を下回っている。メキシコ中央銀行は9月25日の会合で政策金利を0.25%引き下げて7.5%に決定した。政策金利は2022年5月以来の低さとなったが、中銀は追加の引き下げを検討する意向を示唆した。声明では、今回の決定は「弱い経済成長」と変動が激しい各国の貿易政策を考慮に入れたと指摘し、一方で今年これまで4回は50bpだった利下げ幅を25bpに縮小し、特にコア物価指数の根強い上昇への懸念もにじませた。国際通貨基金(IMF)によれば、メキシコの実質GDP(国内総生産)成長率は25年の1.0%を底に、26年には1.5%に加速する見通し。追加利下げも予想されており、景気回復を後押ししそうだ。

メキシコもシェインバウム大統領が10月1日で就任1年を迎えた。「従属しない」を旗印に、トランプ大統領との関税交渉ではタフな姿勢を貫き、直近の支持率は7割を超えているという。メキシコからの輸入品に米国が課している関税率は、平均で6.5%。世界で最も低い。8月のメキシコの輸出額は557億1800万ドル(約8兆2000億円)と、前年同月比で7%伸びた。


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