【メキシコペソ円今週の予想(10月20日)】

メキシコペソ

公開日: 2025年10月20日

【メキシコペソ円今週の予想(10月20日)】
*予想レンジ:8.00円~8.40円。
*メキシコペソ円は、米政府機関の一部閉鎖と米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを背景に進むドル安の影響で押し目買いが続きそうだ。ただ、ドル円の展開次第ではペソ円も伸び悩む可能性がある。また、原油価格が下落に転じていることも重石になりそう。

低金利の円を売って、高金利のメキシコペソを買うという円キャリートレードの影響で、メキシコペソ円は9日に8.34円と年初来最高値を更新した。メキシコ国内の経済も堅調。失業率は改善し、8月の経済活動指数速報値は上昇しました。直近のインフレ率は3.57%に加速したが、メキシコ中銀が容認するレンジ上限の4%を下回っている。

メキシコ中央銀行は9月25日の会合で政策金利を0.25%引き下げて7.5%に決定した。政策金利は2022年5月以来の低さとなったが、中銀は追加の引き下げを検討する意向を示唆した。声明では、今回の決定は「弱い経済成長」と変動が激しい各国の貿易政策を考慮に入れたと指摘し、一方で今年これまで4回は50bpだった利下げ幅を25bpに縮小し、特にコア物価指数の根強い上昇への懸念もにじませた。

国際通貨基金(IMF)によれば、メキシコの実質GDP(国内総生産)成長率は25年の1.0%を底に、26年には1.5%に加速する見通し。今回利下げしましたが、追加利下げも予想されており、景気回復を後押ししよう。シェインバウム大統領が10月1日で就任1年を迎えた。「従属しない」を旗印に、トランプ大統領との関税交渉ではタフな姿勢を貫き、直近の支持率は7割を超えている。国内の政治的な安定さもペソ買い要因だろう。

米国との関税協議は今のところうまくいっているようだ。エブラルド経済相はトランプ氏が追加関税を延期した直後の8月、メキシコからの輸入品に米国が課している関税率は「平均で6.5%。世界で最も低い」と述べた。8月のメキシコの輸出額は557億1800万ドル(約8兆2000億円)と、前年同月比で7%伸びた。

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